仮撚り弾性糸 は、ポリエステルやナイロンなどの合成繊維の熱可塑性を利用した弾性糸の一種です。繊維の撚り加工およびカール変形の過程で加熱・成形して、撚りとカールの状態を固定することで、ふくらみがあり、弾力性に富み、撚り戻された弾性糸が得られます。糸のトルクが小さく、弾性が良好であることから、仮撚り弾性糸と呼ばれます。
繊維を一定の形状に撚った後、撚りを戻します。糸は撚った状態の膨らみを保持しますが、撚りはありません。従来の加工方法では上記の三段階法が採用されていましたが、現在では仮撚り弾性糸機によって一工程で完成します。その繊維は優れたねじれ性と弾性を持つため、良好なちりめん効果を持つクレープ生地や弾性生地の開発が可能です。
仮撚り弾性繊維を他の単繊維と混合し、一緒に撚り合わせることで、オーバーフィードによる隙間により、混合繊維の表面には規則的な竹節状部分が形成されます。この部分は芯繊維と表皮繊維が並んで撚られるのではなく、完全に表皮繊維で覆われています。これは市場で開発された竹節糸(スラブ糸)です。
竹節繊維における竹節の長さ範囲は1~15cmで、1メートルあたりの竹節数は3~10個の範囲で調整できます。竹節の締まり具合は、滑りが生じないように強くクランプすることで調整でき、または緩くクランプすることで滑りを発生させることもできます。
MOY(中速紡糸)ポリエステルまたはPOY(部分配向糸、高速紡糸)ポリエステルを原料とし、一工程機で延伸および仮撚り加工を行って製造されます。延伸工程では、異なる延伸率によって糸に太細部分が形成され、仮撚り工程での糸の変形により、太細の外観とふくらみ特性が得られます。製造された太細部分を持つ弾性糸は、不均一仮撚り糸と呼ばれます。
糸の加工において、撚り領域と解撚領域で正撚りと逆撚りの2種類の撚りが形成されます。そのため全体としては、正撚りと逆撚りが互いに打ち消し合って「無撚り」となりますが、糸の一部には正撚りと逆撚りが残り、混合撚り仮撚り変形糸が形成されます。これは単糸タイプと混合繊維タイプの2種類があります。